研究課題/領域番号 |
15K21382
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
病院・医療管理学
医療社会学
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
大滝 恭弘 帝京大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (60464004)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
|
キーワード | クローズドクレーム / 医事紛争 / 医療事故 / 医療過誤 / 患者安全 |
研究成果の概要 |
医療事故情報のソースの一つとして病院・医師賠償責任保険を取り扱う保険会社の保有するクローズドクレームが存在する。本研究は、日本で初めてのクローズドクレームの分析研究である。 本研究では、損保ジャパン日本興亜株式会社の東京支部で処理されたおよそ10年分のクローズドクレームを分析した。第一にリウマチ膠原病領域のクローズドクレームの分析を行い、関節リウマチの患者のクレームパターンの特徴を描出した。第二に化膿性関節炎のクローズドクレームの分析を日本医療機能評価機構の医療事故情報と比較しながら検討し、化膿性関節炎の患者のクレームパターンの特徴やクローズドクレーム分析の有用性を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
欧米では、医療事故情報の一つとしてクローズドクレームが注目されており、その分析成果は臨床に還元され、各領域の医療安全の向上に寄与している。しかし、様々な背景から、これまで、本邦ではクローズドクレームは注目されていなかった。本研究は、日本で初めて行われた病院・医師賠償責任保険を取り扱う保険会社の保有するクローズドクレームの分析研究である。本研究では、第一に、医療事故情報源としてのクローズドクレームの有用性を明らかにすることができた。第二に、クローズドクレームの分析成果を日常の臨床医学に還元できる可能性があることを示すことができた。
|