研究課題/領域番号 |
15K21467
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
精神神経科学
土木計画学・交通工学
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
外川 佑 新潟医療福祉大学, リハビリテーション学部, 助教 (10707376)
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研究協力者 |
伊藤 誠
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2015年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | 自動車 / 半側空間無視 / 脳卒中 / ドライビングシミュレータ / 運転 / 注意機能 / 自動車運転 / リハビリテーション / 運転シミュレータ |
研究成果の概要 |
軽度の半側空間無視症例の運転の危険性を事前に検出するための運転評価システムを開発した.本システムは3画面上の反応検査とハンドル操作課題で構成されている.第一段階では,評価システムを作成し,左右半球損傷患者の集積結果を比較した.また,第二段階では,得られた結果をもとにシステムを修正し,右半球損傷患者39名の結果を階層的クラスター分析を用いて解析した.その結果,8クラスターに分類され,ハンドル操作の左方向への誤差率の問題に加え,信号刺激に対する見落としや反応遅延などの反応パターンの違いが様々に混在している可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの半側空間無視症例の評価は、机上におけるペーパーベースのテストや日常生活の観察が中心であった。しかし、ペーパーベースのテストは、運転再開を考慮するレベルの軽度の半側空間無視症例にとっては難易度が低いため異常が検出されず、運転場面で初めて危険が観察されるといった問題があった。 今回、軽度の半側空間無視例が、より難易度の高い複数課題下および処理速度負荷下において症状が検出されやすくなる特性を生かした運転操作を取り入れた運転シミュレータによる評価システムを構築したことで、軽度の半側空間無視症例の危険運転を事前に検出する事が容易になり、自動車運転評価の効率が向上するものと考えている。
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