研究課題/領域番号 |
15K21493
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
地域研究
|
研究機関 | 同志社大学 |
研究代表者 |
鈴木 絢女 同志社大学, 法学部, 教授 (60610227)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2020-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2018年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2015年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
|
キーワード | マレーシア / 財政 / 民主主義 / 権威主義 / 汚職 / 国家財政 / 開発志向国家 / 権威主義体制 / 政治体制 / 財政と選挙 |
研究成果の概要 |
マレーシアの連邦予算の分析から、アジア通貨危機以降の財務省と首相府への予算配分の急激な増加の実態とともに、その政治的背景として首相(および与党)の支持調達のための資源として連邦財政が利用されたことを明らかにした。本研究から得られた知見は、5本の学術論文として出版したほか、マレーシアの市民団体ホームページで予算書PDFを公表した。また、現在までに1970-2018年までの連邦予算のデータベース化作業がほぼ完了し、国際共同研究加速基金の支援により公表する準備を進めている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
財政に対する市民によるコントロールは、民主主義の根幹のひとつである。しかし、実際には財政政策は市民のニーズとは全く別の要因で決定されていることが少なくない。この研究では、マレーシアを事例にして、財政が首相の政治的な資源調達のために使われ、財政赤字が増加していく過程を、予算書の分析を通じて明らかにした。財政に対する市民の自覚を促すために、本研究ではマレーシアのNGOと協力して、予算書の公表を進めた。また、よりアクセスしやすいデータベースの構築も、後続プロジェクトのもとで進めている。
|