研究課題/領域番号 |
15K21499
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
社会学
|
研究機関 | 大谷大学 (2017-2018) 立命館大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
森 類臣 大谷大学, 文学部, 助教 (60635093)
|
研究協力者 |
水野 直樹
コルホネン ペッカ
李 貞徹
ジョンチョル パク
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2017年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2016年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 朝鮮民主主義人民共和国 / 北朝鮮 / 音楽政治 / 文化政策 / 音楽 / 芸術 / 朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮) / 楽団 / 金正恩時代 / 金正日時代 / 社会主義リアリズム / 金日成時代 / 政策 / 音楽団 / 系譜 |
研究成果の概要 |
本研究では、北朝鮮における文化政策のうち、音楽政策を研究対象とし、音楽政策の実態とその意味を明らかにすることに注力した。研究対象を歴史社会学的アプローチによって時代別に大枠を整理し、さらに音楽と政治を扱う社会学理論を援用して分析した。 このような分析によって北朝鮮の音楽政策を説明する基本的なモデルを導出し、その後にモデル有効性について金正恩体制まで射程に入れて検証した。その結果、(1)金日成~金正日時代に行われた音楽政策の基礎理論の整理 (2)北朝鮮の音楽政策理論の独自性とモデル化 (3)金正恩体制の音楽政策へのモデル適用の有効性、などを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、北朝鮮の音楽政策の実態とその意味の一端を明らかにした。北朝鮮社会では、音楽は芸術領域や個人の趣味を越えたものとして重要視されている一方、朝鮮半島の文化的同質性や民族的正当性、「人民」の情緒を表現するものとされている。金日成体制下では、音楽政策は「歌政治」とされ、イデオロギーや政策を伝える手段として重要視されていた。続く金正日体制下では音楽政策は「音楽政治」と表現され、それは現在の金正恩体制でも継続している。北朝鮮社会において音楽はこのような意味を持っているため、音楽政策の研究は北朝鮮の政治社会的動向の理解につながる。
|