研究課題/領域番号 |
15K21516
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医用システム
医療系薬学
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研究機関 | 京都大学 (2018) 国立研究開発法人理化学研究所 (2017) 大阪薬科大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
浅野 麻実子 京都大学, 生存圏研究所, 研究員 (20582133)
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研究協力者 |
杉山 順一
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | マイクロ波癌治療 / マイクロ波加熱 / 癌治療 / マイクロ波 / アポトーシス / 癌細胞死 / 癌幹細胞 / マイクロ波非熱照射 |
研究成果の概要 |
マイクロ波は、生体を非侵襲に透過し、医療では癌細胞を高温死滅する目的で使用されている。特殊な加熱機構を有するマイクロ波加熱では、多くの化学反応が熱伝導加熱よりも低温かつ短時間で進行する。そのため、生体でも同様の現象が推測されるが、そのメカニズムの多くは未解明である。我々は、本メカニズムを解析・制御することで、現行の治療法よりも低温で癌細胞を死滅させると考えた。そこで、マイクロ波を培養細胞に対して精密に照射可能な装置を開発した。また本装置を用いて、種々の培養癌細胞が死滅することを明らかにした。更に、ヒト骨髄性白血病由来HL-60細胞の死滅メカニズムについて解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、新しい癌治療システムの構築のための基礎研究である。本治療システムは、腫瘍の高温化を必須としないのが特徴である。このため侵襲性が少なく、現在適用不可である脳腫瘍等の難治性癌や全身照射による転移癌への適用も期待できる。また抗癌剤投与量を最小限にすることで副作用は低減し、患者のQOLは格段に向上する。また治療機器は低コストで開発・販売・維持ができ、操作に高度な技術や特別の設備を必要としない。つまり、本システムでの治療経費は極めて低く、医療経済面でも大きく社会貢献できると考えられる。
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