研究課題/領域番号 |
15K21543
|
研究種目 |
若手研究(B)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
臨床心理学
実験心理学
|
研究機関 | 就実大学 |
研究代表者 |
岩佐 和典 就実大学, 教育学部, 准教授 (00610031)
|
研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2017年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
|
キーワード | 汚染恐怖 / 感性的質感 / 嫌悪感 / 湿り気 / 心理物理 / 行動免疫 / 質感 / 視覚的触質感 / 嫌悪 / 行動免疫システム |
研究成果の概要 |
汚染恐怖は環境内の汚染源を過剰検出する病態と捉えられる。そこで本研究では,嫌悪感を喚起する質感として湿り気に注目し,その視覚検出過程を検討した。心理物理学的実験の結果,実験参加者は視覚呈示された刺激の水分量を正確に評価でき,その評価は物体表面に分布する高輝度領域数によって正確に予測できた。加えて,湿り気に関連する質感のなかでも,特にヌメリが嫌悪感や汚染リスク推定に影響していた。さらに,嫌悪感受性の高い者においてのみ,知覚時の嫌悪感が感染症への懸念に結びつきやすかった。以上より,汚染恐怖の病態を理解するうえでは,湿り気の視覚検出過程とともに,より高次の評価過程にも注目する必要性が示唆された。
|