研究課題/領域番号 |
15K21552
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
社会福祉学
臨床心理学
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
高橋 佳代 鹿児島大学, 法文教育学域臨床心理学系, 准教授 (90616468)
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研究協力者 |
小澤 永治
舩津 文香
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2015年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 国際協力 / 心理支援ニーズ / 心理職活用 / コミュニティアプローチ / キャリアディベロップメント / 文化心理学 / 国際保健医療 / 描画法 / 臨床動作法 / 心理劇 |
研究成果の概要 |
国際協力を行う組織・団体の心理支援ニーズに関する現状が明らかになったことが成果としてあげられる。調査対象の半数以上が心理支援ニーズを有していることが明らかとなったが、心理職の活用実績はほとんどないことが示された。心理支援ニーズが高い領域としては「地域住民への啓発活動」を中心としたコミュニティ支援や組織を対象とした支援など心理教育的なコミュニティ支援ニーズが高いことが示された。即ち、心理支援ニーズとして、特定の疾患や対象を想定した問題解決型のサポートに対するニーズよりも、地域やコミュニティ住民の課題解決能力を育成する開発的サポートに対するニーズが高いことが示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで臨床心理学×国際協力という枠組みでの研究はほとんど行われていなかった。本研究は、国際協力現場における心理支援ニーズの所在を明らかにする実態調査であり、国際協力分野における事業展開を考える上で有用なデータになると想定される。また、本研究はこれは心理専門職の活用の意義を広く論じるものであり、将来の発展の可能性を見据えたものである。国際協力活動においては医学的支援や物資の支援だけでなく、人と人とのやりとりがさらに重要性を増している。対象者の心理的援助を行う専門職である心理職の課題が明らかになったことで今後の心理職の活動領域の広がりとキャリアディベロップメントに寄与できると考えられる。
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