研究課題/領域番号 |
15K21554
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム生物学
遺伝・染色体動態
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研究機関 | 国立感染症研究所 (2016-2018) 久留米大学 (2015) |
研究代表者 |
矢原 耕史 国立感染症研究所, 薬剤耐性研究センター, 主任研究官 (70542356)
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研究協力者 |
Falush Daniel Max Planck Institute
Didelot Xavier Imperial College London
Maiden Martin University of Oxford
Sheppard Samuel Swansea University
小林 一三 東京大学
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2017年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2015年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 組換え / 進化 / 細菌 / ゲノム / 自然選択 / 病原性 / 集団遺伝 / 情報 |
研究成果の概要 |
組換え率のゲノム内の分布(ランドスケープ)を公衆衛生に重要な病原細菌種11種で明らかにし、その意義に関して、(A)病原性遺伝子で組換え率は高いか、(B)アミノ酸置換率の高い領域で組換え率も高いか、(C)種間で共通して組換え率が高い(低い)遺伝子は存在するか、(D)種間の遺伝子水平伝達が組換えのホット領域に関係しているか、を全て検証することが出来た。さらに、解析手法を別の観点から改良し、ピロリ菌を対象に、新たな分集団構造と、適応進化に重要な役割を果たしたと思われるアミノ酸置換を明らかにするという、発展的な研究成果も得られた。これらの成果は全て国際誌に出版され、国内外の複数の学会で発表された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
1 塩基単位の高解像度での組換えのランドスケープとホット領域を、組換え率の最も高い種から低い種まで11種にわたって明らかにしたのは、これが全生物で初めてであった。また、生物学の長年の関心事であるアミノ酸置換率と組換え率の関係について、微生物ゲノムの中から初めて定量的なエビデンスを示すことができた。いずれも、生物学一般にとって意義深い成果だと言える。公衆衛生に重要な病原細菌種を対象とした点で、医学的にも意義深い。
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