研究課題/領域番号 |
15K21567
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
思想史
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研究機関 | 長崎大学 (2018) 安田女子大学 (2016-2017) 同志社大学 (2015) |
研究代表者 |
吉良 史明 長崎大学, 教育学部, 准教授 (50707833)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2017年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2016年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2015年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 中島広足 / 木下逸雲 / 青木永章 / 来舶清人 / 唐物趣味 / 書画帖 / 松浦煕 / 佐嘉日記 / 鎮西大社諏訪神社 / 日高鉄翁 / 短冊 / 十八番歌合 / 沈萍香 / 煎茶 / 異国趣味 / 立身屋万兵衛 / 長崎版画 |
研究成果の概要 |
本研究は、近世後期から末期にかけての長崎において日本古来の文化と外国の異文化が融合する模様に関して明らかにすることを目的として、同時期の長崎の文化の実態を物語る資料の収集に取り組んだ。 その結果、近世長崎の絵師・歌人・来舶清人等の書簡、書画会・歌会・茶会等の記録、鎮西大社諏訪神社に伝存する社家の記録等を始めとして、計千点近くに及ぶ資料を文献調査ならびに収集した。そして、収集した資料に基づき、来舶清人・歌人・絵師等が一堂に会して書画会・茶会・歌会等の雅会を営む模様、さらに歌人中島広足の異国趣味の和歌が詠まれた背景には近世後期の長崎における唐物趣味の流行が関連していること等を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、いまだその詳細が明らかにされていないままであった近世後期の長崎の文化に関して、現代的な学問分野の垣根を越えて資料を収集・分析し、その結果同時期の長崎において歌壇と画壇が交流を盛んにしていた事実が異文化融合の背景にあることを浮かび上がらせた。 明治の西洋近代化に先駆けて洋の東西の文化が融合していた近世後期長崎の文化の新たな一面が明らかにされたことは、日本の近代化の本質を再検証するに際しても、有力な視点の獲得に繋がるであろう。
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