研究課題/領域番号 |
15K21653
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経化学・神経薬理学
精神神経科学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター |
研究代表者 |
山田 大輔 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所 疾病研究第四部, 科研費研究員 (10621302)
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研究期間 (年度) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2016年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2016年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2015年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | 多価不飽和脂肪酸 / 恐怖記憶 / カンナビノイド / 神経回路 / 扁桃体 / 聴覚野 / シナプス可塑性 / オプトジェネティクス / 恐怖神経回路 / 長期増強 |
研究成果の概要 |
本研究では、食事から摂取するω3系とω6系の多価不飽和脂肪酸(PUFA)の量比(3:6値)が、恐怖記憶の処理に関わる脳内神経回路でのシナプス伝達に与える影響について検討した。 その結果、3:6値の高い(ω3含量が多くω6含量が少ない)餌を食べたマウスでは、聴覚性恐怖記憶が有意に減弱するとともに、聴覚性恐怖神経回路を構成する聴覚野から扁桃体外側核への投射シナプスにおいて、興奮性シナプス伝達の長期増強が減弱していた。また、これらの行動・電気生理学的な変化はいずれもカンナビノイドCB1受容体を介して起こることも明らかとなり、PUFAによる情動調節の神経回路メカニズムが示唆された。
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