研究課題/領域番号 |
15K21771
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(帰国発展研究)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
分子生物学
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研究機関 | 東海大学 |
研究代表者 |
谷口 俊恭 東海大学, 医学部, 教授 (60794534)
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研究協力者 |
渡邊 孝明 東海大学, 医学部, 講師 (20421365)
石井 恭正 東海大学, 医学部, 准教授 (20548680)
山崎 寛之 東海大学, 医学部, 特定研究員 (90837816)
田中 祐紀子
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
57,200千円 (直接経費: 44,000千円、間接経費: 13,200千円)
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キーワード | DNA修復 / DNA損傷応答 / ファンコニ貧血 / 抗がん剤感受性 / リン酸化 / 癌 / DNA損傷・修復 / Fanconi anemia / シグナル伝達 / 分子生物学 |
研究成果の概要 |
遺伝性疾患ファンコニ貧血の原因蛋白と家族性乳癌卵巣癌原因蛋白BRCA1, BRCA2は共同してDNA損傷修復を制御しDNA損傷剤・抗がん剤感受性耐性を規定するFanconi anemia(FA)-BRCA pathwayを形成する。我々はこのpathwayを制御する因子として脱ユビキチン化酵素USP28を同定し、FANCIのリン酸化・脱リン酸化がこのpathwayの制御することも発見し、それらの役割を解明した。さらに悪性腫瘍の一種である滑膜肉腫におけるFA-BRCA pathwayの機能異常の機序も解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌の治療には抗癌剤としてシスプラチンなどのDNA損傷剤がよく使われる。DNA損傷修復機構であるFanconi anemia-BRCA pathwayの異常がある癌細胞は、DNA損傷をうまく修復できないので、DNA損傷剤が効きやすい。したがって、我々の研究成果は、重要なDNA損傷修復機構の制御機構の解明に貢献するという学術的意義を持つとともに、日本人の死因の第一位を占める癌の治療法の改良にも貢献しうるという社会的意義を有する。
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