研究課題/領域番号 |
15KK0007
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
通信・ネットワーク工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
林 正人 名古屋大学, 多元数理科学研究科, 教授 (40342836)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 測定型量子計算 / グラフ状態 / 自己検証 / 有意水準 / 誤り訂正 / 精度保証 / トポロジカル表面符号 / fault-tolerant型量子計算 / 仮説検定 |
研究成果の概要 |
本研究では,マルチユーザ型量子ネットワークの知見をもとに,自己精度保証が可能となる量子計算の研究を行った.このために,グラフ状態やハイパーグラフ状態などの巨大なエンタングル状態と局所測定の組み合わせで実現可能な測定型量子計算に注目した.そして,グラフ状態やハイパーグラフ状態などの純粋状態の検証について,様々な設定で研究を行った.特に,量子計算の自己精度保証のために,グラフ状態の特殊例である三角格子型クラスター状態の自己検証の方法を提案し,これを用いて,自己精度保証が可能となる量子計算の方法を提案した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年、量子計算に関する研究の機運が高まっている.しかし,量子計算はノイズに弱いため,正しく所望の動作が物理的になされているか検証する必要がある.一般に,得られた計算結果だけから,その正しさを検証することは困難である.しかし,測定型量子計算の場合,その計算プロセスは,局所操作と形が決まっている巨大なエンタングル状態の組み合わせで得られる.したがって,局所操作と巨大なエンタングル状態の双方について検証を行えば,検証が可能となる.このような方法で検証を行うことで,量子計算の計算結果の信頼性を保証することができる.
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