研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
リモートセンシングによる海洋の浮遊性藻類別の一次生産を推定し、その制御要因に注目してデータ解析を行ったところ、日本近海の珪藻類の基礎生産はその現存量に強く依存するが、藍藻類の基礎生産はその生理活性に強く依存する可能性が示唆された。これらの結果を利用して、各群集の基礎生産と数値モデルから得られる各藻類の多様性との間の関係を調べた結果、珪藻類ではその基礎生産に比較的多くのモデル種の貢献が必要であるのに対し、藍藻では少ないモデル種の貢献で済んだことから、珪藻では基礎生産とその多様性との間の関係が示唆された。
海洋における浮遊性藻類の基礎生産(光合成)と多様性は水産生物を含めた海洋生物生産において極めて重要であるが、どの浮遊性藻類によってどれだけの基礎生産が行われているかを広域海洋で効率的に測定しえる技術はなかった。本研究では、衛星リモートセンシング を用いた広域海洋観測から浮遊性藻類別の基礎生産を推定する手法を生物学的原理と衛星リモートセンシング で得られる画像処理技術を融合することで新規開発し、その結果を利用して基礎生産と多様性との間の関係の存在を明らかにした。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (7件) (うち国際共著 5件、 査読あり 7件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 7件)
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