研究課題/領域番号 |
15KK0036
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
津崎 良典 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (10624661)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | モンテーニュ / シャロン / デカルト / セネカ / 新ストア主義 / 人間学 / 精神の修練 / リプシウス / デュ・ヴェール / キリスト教的ストア主義 / エピクロス / マルクス・アウレリウス / エピクテトス |
研究成果の概要 |
本研究は、モンテーニュ、シャロン、そしてデカルトにとっての共通の対話者であった古代ストア主義の16世紀ヨーロッパにおける復興の解明という問題関心から、彼らは(政治論的/道徳論的)人間学という主題に関する限りでセネカの思想をいかに受容・修正・活用したのかという問いに取り組んだ。そのために、彼らの著作で用いられている主要な概念について、その対応関係と位置情報を示すべく、テクストを可能な限り配列させたコンコーダンスの作成を開始した。そのうえで《情念の支配》(幸福論を含む)、《死の修練》、《精神の修練》としての読書、《パラスケウエー》という主題に関する哲学史的解釈学を遂行した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
研究代表者が2013年度に組織した筑波大学リサーチユニット「東西哲学における修行の系譜学」と国際共同研究者が2009年度に組織したパリ第一大学リサーチユニット「デカルト研究会」のあいだに協力関係を構築したことにより、国際共同研究者の背後に聳え立つフランス人文学の伝統の蓄積が、日本人研究者に分け与えられ、日本の近世哲学史研究の手法の多角化と重層化が期待される。さらに、その学術的ネットワークが各国に及ぶ国際共同研究者を介して、日本人研究者が諸外国の研究者と国内外で積極的に共同研究する可能性が開かれ、日本の近世哲学史研究のいっそうのグローバル化とネットワーク化も期待される。
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