研究課題/領域番号 |
15KK0047
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 静岡大学 |
研究代表者 |
金 明美 静岡大学, 情報学部, 教授 (50422738)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | 東シナ海域 / 基層文化の再考 / 日韓中の事例検討 / 生活文化 / 同年齢集団 / キンドレッド / ムラの宗教的センター / 女性の役割 / 基層文化 / 民俗宗教 / ジェンダー / 文化人類学 / 民俗学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、基課題「東シナ海域の基層文化と人々の生活:日韓境界領域の事例より」(基盤研究C、15K01870)を発展させ、東シナ海域の「基層文化」を中国の事例を含めて再考するために中国でフィールドデータを収集することである。そのために、中国に滞在して調査準備を進めた。その結果、中国の共同研究者の協力の下に、古代或いは古代以前から海域交流を通して日本列島・朝鮮半島との関わりが深い中国江南(東南地方)の村でフィールドワークを実施し、日韓中の国境を越えて広がる共通の文化的基盤を再考するための基礎資料を収集することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義としては、日韓での調査データに加え、中国での調査データを収集したことで、歴史学を中心とする文献研究が主流の海域研究において、人々の生活文化の観点から文献等の解釈を進める上で寄与しうる基礎資料の提示に結び付けることができたのではないかと考える。 社会的意義としては、従来の国民国家の枠組みを基調とする「地域研究」や比較研究で見落とされてきた日韓中共通の文化的基盤の存在を示唆したことで、グローバル化時代に一層重要となる国境を越えた交流の推進や平和構築に寄与しうる点があるのではないかと考える。
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