研究課題/領域番号 |
15KK0052
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
思想史
|
研究機関 | 首都大学東京 |
研究代表者 |
西山 雄二 首都大学東京, 人文科学研究科, 教授 (30466817)
|
研究期間 (年度) |
2016 – 2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
|
キーワード | カタストロフィ / リスク / 災厄 / 人文学 |
研究成果の概要 |
本研究では、各国の研究協力者との共同によって、とりわけ18世紀啓蒙期から近代産業化、21世紀現在に至るまでの文献(主に思想と表象)を系譜学的に辿り直し、批判的な考察を加えつつ、カタストロフィの概念の規定や解釈の比較、表象の分析を行った。フランス東洋言語文化大学に長期滞在することで、主にヨーロッパにてセミナーと国際会議を共同で開催し、国内・海外の研究機関・研究者と学際的に連携することができた。カタストロフィに関する思想と表象に関する共同研究の成果は、日本語・フランス語・英語で多数公表され、学会発表も活発におこなわれた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カタストロフィ(破局)は、人間、自然、文明、歴史、進歩といった概念や現実の根本的な再考を促す歴史的契機である。自然科学や社会科学の実践的な知とは異なり、人文学によるカタストロフィへの理論的アプローチの特性は、カタストロフィにまつわる概念や言葉、修辞の分析を通じてその諸相を描き出せること、想像や虚構のイメージを介して現実を迂回して考察しうること、生と死の狭間で宗教的な問いを論究しうることである。本研究では、フランスを拠点として、国内外の人文学研究者らと国際的な共同研究を形成することができた。
|