研究課題/領域番号 |
15KK0059
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
史学一般
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研究機関 | 法政大学 |
研究代表者 |
杉浦 未樹 法政大学, 経済学部, 教授 (30438783)
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研究協力者 |
リエロ ジョージオ ウォーリック大学, 歴史学部, 教授
カウフマン トーマス ダコスタ プリンストン大学, 美術史学部, 教授
イートン リンダ ウィンターサー博物館, Museum Collections, ディレクター
プレストホールド ジェレミー
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | 服 / ファッション / 繊維 / 古着 / 消費 / グローバリゼーション / 低廉 / オランダ東インド会社 / 衣服 / 着物 / 織物 / 大衆化 / 廉価化 / 価値 / 衣 / 洋装化 / アフリカ / 布 / 世界史 / グローバルヒストリー / 消費史 |
研究成果の概要 |
日本に関連した衣のグローバルな循環を、一六~一八世紀の近世期と一九二〇年~七〇年の二つの時期に分けて描きだした。近世期は、小袖とヤポンセ・ロック、バニヤン等の連環に関する共同研究を進めた。また、オランダ東インド会社がアジア産の簡易服を大量循環させ、それと呼応しながらケープ植民地で安価な奴隷衣が流通したことを示した。二〇世紀では、日本製品が東西アフリカの晴れ着と下着の双方の形成で重要な役割を担ったことについて、史料収集・整理・分析を行った。この時期に拡大した循環として、スポーツウェアと古着や染め直しに注目し、日本の果たす役割を位置づけた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の社会的意義は、近世期に日本以外の国々が日本の衣に親しみ、模様・スタイル等で一部つながった衣をまとい、また二〇世紀に日本製品が遠く東西アフリカの人々のまとう衣の動向に影響を与えていたことを示すことによって、日本視点からの衣のグローバリゼーションの検討を行った点である。学術的意義は、衣の世界史を、洋装化の伝播を超えた視点から捉える方法論を提示し、近世期については複数地点の史料を用いアジア産衣料のグローバルな循環を実証したことである。20世紀についても、アフリカへの日本製品輸出のインパクトを史料開拓して追う一方、スポーツウェアや古着の新視点から衣のグローバル化をみた。
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