研究課題/領域番号 |
15KK0067
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 国文学研究資料館 |
研究代表者 |
野網 摩利子 国文学研究資料館, 研究部, 准教授 (60586668)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,390千円 (直接経費: 10,300千円、間接経費: 3,090千円)
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キーワード | 世界文学 / 文学理論 / 日本近代文学 / 世界文学論 / 夏目漱石 / オシアン / ワーズワース / 浄瑠璃 / ウィリアム・ジェイムズ / アンリ・ベルクソン / 西洋思想 / 受容 / スコットランド文学 / 国文学 / 比較文学 |
研究成果の概要 |
本研究により解明されたのは、日本近代文学者による文学構想が、世界文学を読むことから進展したそのプロセスである。日本や近代に限らず、世界および前近代にも文学の種があり、作家自身の生い立ちをはるかに越えて創作の着想と展開とがある様態を明らかにした。その明確化のために、遺伝学のエピジェネティクス論に示唆を得た、「文学の‘DNA'」という理論用語を新設した。 英国・ブルガリア・米国・日本の研究者による国際共同研究であり、大規模シンポジウムを2回、オックスフォード大学および国文学研究資料館で開催した。共著『世界文学と日本近代文学』にて上記理論を示し、日本近代文学を用いて実証している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
主たる成果は2019年11年に公刊した『世界文学と日本近代文学』である。編者の野網摩利子の他、国際共同研究のメンバーであるダリン・テネフ、マイケル・ボーダッシュ、スティーブン・ドッド、小森陽一、リンダ・フローレス、谷川恵一を著者とし、12本の論文を収める。「文学の‘DNA'」という新しく提案した文学概念によって、一国の文学研究に囚われない文学の材源研究が可能になったばかりではない。世界文学から得た発想源が温められるうちに急速に進展することについて、最新の遺伝学エピジェネティクス論をモデルに文学理論を提示した。文学研究と生命科学研究との架橋を可能にした点において、学術的・社会的意義は大きい。
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