研究課題/領域番号 |
15KK0069
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化人類学・民俗学
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研究機関 | 国立民族学博物館 |
研究代表者 |
伊藤 敦規 国立民族学博物館, 学術資源研究開発センター, 准教授 (50610317)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,690千円 (直接経費: 11,300千円、間接経費: 3,390千円)
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キーワード | 博物館 / 先住民 / 民族誌資料 / ソースコミュニティ / 協働民族誌 / デジタル映像アーカイブ / デコロナイゼーション / カルチャル・センシティビティへの配慮 / デジタル / 著作権 / 博物館人類学 / 協働 / 米国先住民 / ドキュメンテーション / 文化人類学 / 著作権的配慮 / 博物館資料ドキュメンテーション / 民族学博物館 / フォーラム化 |
研究成果の概要 |
研究代表者の国立民族学博物館、米国の博物館(3館)の収蔵資料を、ソースコミュニティ(SC)の米国先住民ホピの人々と熟覧し、彼らの記憶や経験に基づく「もの語り」を記録・収集した。これは従来のミュージアムにおける文化的他者による資料分類や解説とは一線を画すSCの自文化の語りを尊重したアプローチであった。「もの語り」を記録した映像やテキストは、収蔵資料に関する重要な補足情報として各ミュージアムに受け入れられた。すなわち、将来の博物館活動の基礎となる収蔵資料情報の一部となった。それによりミュージアムにおけるSCのプレゼンスが格段に増し、博物館におけるフォーラム化が実際に加速された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
民族学博物館が収蔵する資料の多くは、研究者や学芸員といった文化的他者によって科学的に分類され解説されてきた。本課題では、ソースコミュニティの人びとに資料一点一点を資料情報と突き合わせて確認してもらうことで、多様な個から形成される地元の多層的な知識のあり方を、新たな資料情報として記録・収集することができた。
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