研究課題/領域番号 |
15KK0070
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
美術史
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研究機関 | 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館 |
研究代表者 |
向井 朋生 独立行政法人国立美術館国立西洋美術館, 学芸課, リサーチフェロー (30620463)
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研究協力者 |
カペリ クラウディオ ジェノヴァ大学, Dipartimento di Scienze della Terra dell'Ambiente e della Vita, 研究員
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
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キーワード | 美術史 / 工芸史 / 考古学 / 古代ローマ / 多国籍 / ローマ土器 / 古代ロ-マ |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、古代地中海世界において広い範囲で長い間作られ、使われ続けた、テッラ・シギラタと呼ばれる食卓用の上質な土器を研究する際に最初の手助けとなるインターネットサイトの作成である。 数多ある古代土器の中で、その流通範囲とモデルチェンジの早さから、テッラ・シギラタは古代地中海遺跡において最も短いスパンで時代の移り変わりを知ることが出来るものである。したがって、テッラ・シギラタを理解することは、古代地中海遺跡に携わる研究者には必須な事項の一つである。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
わが国の研究者が地中海地域の古代遺跡を発掘することは少なくないが、その発掘で見つかる大量の土器が遺跡や遺構の解釈に有効に利用されている例は皆無である。現代において発掘で見つかる土器は、人々が生きた痕跡を数十年単位で映し出すことができる道具として使われているものであるが、残念ながらわが国においてはこのことは全く理解されていない。 実際の考古遺物に直に触れる機会がないうえに、専門の考古遺物教育も存在しないわが国の古代地中海文明研究者にとって大きな弱点であるといえる。本研究によって立ち上げられたテッラ・シギラタ入門サイトは、わが国の研究者とってこの苦手な分野を解消する手助けとなるものである。
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