研究課題/領域番号 |
15KK0072
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
石岡 丈昇 北海道大学, 教育学研究院, 准教授 (10515472)
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研究協力者 |
ヘラ・フォン・ウンガー ミュンヘン大学, 社会学部, 教授
マンチェンライター ウォルフラム
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
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キーワード | リスク社会論 / マニラ / 都市底辺層 / エスノグラフィー / リスク社会 / 社会問題 / 途上国都市 / 身体 |
研究成果の概要 |
本研究は、社会学の分野より、途上国の都市底辺層研究のパダライム転換を企てるものであった。具体的には、フィリピン・マニラの事例に基づきながら、従来の「貧困・社会的排除論」から「リスク社会論」へと転換を図り、そこから都市底辺層の比較社会学研究のための「枠組み」を構築することを目指した。「リスク社会論」研究の世界的拠点であるミュンヘン大学をはじめとしたドイツ語圏での国際共同研究を12ヶ月にわたっておこない、さらに学会、研究会、公開講義、大学の授業など様々な場面でも発表をおこなった。そのことで都市底辺層の比較社会学研究のための「枠組み」の一定の構築をおこなうことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ドイツの社会学者であるウルリヒ・ベックが述べたように、経済成長は「富の集積」と同時に「リスクの集積」を引き起こす。そして、富は上中流層に分配されるのに対し、リスクは下層に押しつけられる。このリスクの過剰な押しつけのひとつの現れが、マニラでは貧困地区の強制撤去であると言える。「リスク社会論」を援用することによって、グローバリゼーションの時代におけるグローバルサウスの都市底辺層世界の質的変容が視野に入ってきた。
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