研究課題/領域番号 |
15KK0085
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地域研究
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
中西 嘉宏 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 准教授 (80452366)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,650千円 (直接経費: 10,500千円、間接経費: 3,150千円)
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キーワード | ミャンマー / 政治 / 国軍 / 政軍関係 / 軍隊 / 体制移行 |
研究成果の概要 |
本研究は2011年の民政移管後に進んだミャンマーの政治的自由化の背景にある国軍の組織的利益の変容について多角的に検討し、また、同国の現代政治における国軍の政治的影響力を明らかにすることを目的とした。ヤンゴン大学国際関係学科とともに共同研究を進めた。代表者は平成30年度から平成31年度初頭にかけてヤンゴンで長期滞在し,共同研究者とともにデータ収集を進めて分析し,その成果を国際学会と,ヤンゴンと日本での5度のセミナーを通じて発表した。①イデオロギーの変容,②アイデンティティ・ポリティクス,③脆弱な政軍関係,などについて研究成果を上げることができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
この研究は,軍事政権から民主的な体制へと部分的に移行したミャンマーにおいて,軍隊の政治的役割やその組織的な利益がどのように変容しているのかを検討することを目的とした。ミャンマーにあるヤンゴン大学国際関係学科との共同研究を通じて,現地調査によるデータ収集と共同での分析を行った。明らかになったのは,ミャンマー国軍が新しい政治環境に適応して,そのイデオロギーや軍事戦略の方針を変化させている一方で,政治的,経済的影響力については依然として強大であり,文民政府との関係が不安定であることを明らかにした。本研究によってミャンマーの今後の政治経済状況を予測するうえで極めて有益な成果を上げることができた。
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