研究課題/領域番号 |
15KK0092
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
実験心理学
|
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
寺本 渉 熊本大学, 大学院人文社会科学研究部(文), 教授 (30509089)
|
研究期間 (年度) |
2016 – 2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
12,740千円 (直接経費: 9,800千円、間接経費: 2,940千円)
|
キーワード | 実験心理学 / 異種感覚統合 / 異種感覚間対応学習 / 学習 / ベイズ統合 / 異種感覚相互作用 / ベイズ統合モデル / 神経基盤 |
研究成果の概要 |
我々は複数の感覚情報を適切に統合しながら外界を認識している。しかし,こうした異種感覚間統合を実現するためには,脳は各感覚器が受け取る刻一刻と変化する複数の信号の中から,同一事象を発生源とするものを見つけ出すことが必要になる。信号の時空間一致性に加えて,あらかじめ結びつける信号を決めておくこと(異種感覚間対応学習)が手がかりとなっていると考えられる。本研究では,心理物理学的手法と生理心理学的手法を使って,異種感覚対応学習によって新たに獲得された視聴覚間の対応づけルールの適用に脳のどの領域がどのように関わっているのかという点と,獲得したルールの無自覚的な感覚経験による更新過程を明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
感覚入力どうしの統合の仕方やルールの獲得過程に焦点を当てた研究は多数あるが,感覚間の対応づけルールの獲得過程やその神経基盤,獲得したルールの更新過程は未だ十分に解明されていない。本研究では,自らの先行研究によって得た対応づけルールの獲得過程に関する知見を基盤にして,その神経基盤と更新過程を示したものであり,異種感覚間統合の一般原理の解明をいっそう推し進めたものである。また,応用的には,異種感覚情報を利用した高臨場感マルチメディア技術や感覚代行技術の開発を大幅に加速できるものである。
|