研究課題/領域番号 |
15KK0100
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
基礎法学
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研究機関 | 立教大学 |
研究代表者 |
溜箭 将之 立教大学, 法学部, 教授 (70323623)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
13,780千円 (直接経費: 10,600千円、間接経費: 3,180千円)
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キーワード | 信託法 / 信認法 / フィデューシャリー・デューティー / トランス・ナショナルな法 / 法の実現 / エンフォースメント / エクイティ / 信託 / トランスナショナル法 / 信認義務 / フィデューシャリー / 会社法 / 比較法 / 資産管理 / 非営利法人 / 伝播 / 変容 / 法制史 / 信託法理 / 英米法 / 法の継受 / アジア法 / 混合法 / 比較法学 / 民事訴訟法 / 代替的紛争解決手続 |
研究成果の概要 |
2016年8月から2017年9月まで、ハーバード大学ロースクールとハーバード・イェンチェン研究所に客員研究員と滞在した。 内容面では、裁判及び代替的紛争解決の関係を中心に日・英・米の比較研究から出発したが、分野的には信託や信認法に焦点を絞りつつ、実体法と手続法の交錯を国境を超える場面で検討する方向へ研究はシフトしていった。比較の対象は東アジアのコモン・ロー諸国と大陸法諸国まで含む、幅広い研究成果を上げることができた。 滞米研究のもう一つの成果は、海外へ発信する機会が増えたことである。アメリカ国内での報告・論文公表に加え、イギリス・オーストラリア・シンガポール・香港・韓国で報告する機会に恵まれた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で焦点を当てた信託法や信認法は、フィデューシャリー・デューティーとして近年注目される概念の基礎をなす法分野である。フィデューシャリー・デューティーとは、人から財産や裁量的権限を託された人は、最終的な受益者のために行為する高度な義務を負う、という発想から来ている。もともと英米のエクイティの裁判所で発展した法理は、今日では世界各国で市場の規律から資産承継まで幅広く用いられている。この高度な義務を、対象となる者にどう履践させる(エンフォースする)か、それも国内だけでなく国境を越えて実現できるか。これは世界各国で課題とされており、本研究はそうした国際的な取組みに参画する重要な意義を持っている。
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