研究課題/領域番号 |
15KK0103
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
国際関係論
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研究機関 | 京都大学 (2017-2019) 南山大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
大庭 弘継 京都大学, 文学研究科, 研究員 (00609795)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
9,230千円 (直接経費: 7,100千円、間接経費: 2,130千円)
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キーワード | 人道的介入 / 保護する責任 / ジェノサイド / 民族浄化 / 国連平和維持活動 / よりマシな悪 / ルワンダ / 太湖地域 / 自律性 / 政治倫理 / 奪命の倫理 |
研究成果の概要 |
人道的介入は、ジェノサイドや民族浄化といった人道危機を阻止するために実施される国際社会による軍事介入であり、国際政治(学)の主要なテーマである。しかし最も影響を受ける介入される人々の意見が捨象されてきた。そこで本研究は、その影響を受ける人々に焦点を当て、人道的介入の是非について、ジェノサイド経験国であるルワンダにおいて調査研究を実施した。その結果、人道的介入の倫理/非倫理による類型化は困難であり、介入・不介入ともに、非倫理的と評価される条件が無数に存在するという非対称性が明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人道目的とはいえ、軍事介入は戦争である。しかし、数十万人が虐殺されるジェノサイドを阻止する最終手段として軍事介入しかない場合、その介入は許されるのか。現地調査の結果、ジェノサイドを経験したルワンダの人々は、多くが国際介入を支持していたが、介入国の動機から介入現場での振る舞いに至るまで、多くの要求が存在した。また、悪とされる選択肢しかない場合における判断は、ルワンダ人学生と、同じく紛争経験国であるコンゴ人・ブルンジ人学生とでは、異なる選択が示されるなど、意見の多様性を確認することができた。
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