研究課題/領域番号 |
15KK0107
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
文化財科学・博物館学
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研究機関 | 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館 (2018) 独立行政法人国立文化財機構東京国立博物館 (2015-2017) |
研究代表者 |
関谷 泰弘 独立行政法人国立文化財機構京都国立博物館, 総務課, 専門職員 (80727397)
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研究協力者 |
ワーナー・アヴィドン マイア サンフランシスコ・アジア美術館, 教育部, 評価担当
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
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キーワード | 来館者開発 / 鑑賞者開発 / オーディエンス・ディベロプメント / ミュージアム・マネジメント / 博物館経営 / ミュージアム・マーケティング / アート・マネジメント / オーディエンス・ディベロップメント / 博物館学 / audience development / 来館者研究 / ミュージアム・マネージメント |
研究成果の概要 |
国際共同研究として、サンフランシスコ・アジア美術館において来館者開発の効果測定を行った。具体的には、出口調査474件、イベント参加者調査605件、オンライン調査1,000件と3グループのフォーカスグループインタビューから、イベント参加者の分析をした。 調査結果からは、イベントへは一般来館者より若年の多様な民族的バックグラウンドを持つ層が来場していることがわかったが、彼らは主に既存の来館者であり、イベントは彼らの来館頻度の向上には繋がるが、非来館者の来館を増加させてはいないことが明らかになった。 これらの結果は、新規来館者の定着を目指す来館者開発を戦略的に実施する際に有益な情報である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ミュージアムの社会的価値の重要性が問われている昨今、新たな層にミュージアムを開く来館者開発は、ミュージアムの役割を幅広い層に広げる意味においても非常に重要な意味を持つ。 我が国のミュージアムにおいてほとんど研究されてこなかった「来館者開発」という分野において、米国を舞台に共同研究という形で事例を提示できたことは、今後の我が国ミュージアムにおける同分野の発展に大きく寄与すると考える。また、海外共同研究により海外の状況を日本に伝えるだけでなく、我が国の状況を海外に発信できたことも大きな意義だといえる。
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