研究課題/領域番号 |
15KK0113
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
教科教育学
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研究機関 | 上越教育大学 |
研究代表者 |
宮川 健 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 准教授 (30375456)
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研究協力者 |
トルシュ リュック リヨン高等師範学校, フランス教育研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | 数学教育 / 教師教育 / 教員研修 / 教師の協働 / フランス / 数学教育学 / 算数・数学教師 / 教師の学習 |
研究成果の概要 |
本研究課題は,協働を含む様々な教員研修における数学教師の学習についての研究を,分析対象とする教員研修をヨーロッパのものにまで拡大し,国際共同研究に発展させたものである.フランス・リヨン高等師範学校フランス教育研究所に1年間滞在し,フランスにおける様々な形態の教師の協働についてのデータを収集するとともに,教師の協働の役割と,それを持続的に実現しさらにスケールアップするための条件と制約を検討した.フランス滞在中は,受入研究チームとの共同研究を始め,多くの招待講演,博士論文の審査員,スイスとの共同研究など,有益な研究活動を推進するとともに,それらを通して国際的なネットワークを拡大することができた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で明らかになったことは,第一に,国際的には教師の協働には様々なものが存在すること,第二に,フランスではそもそも教師の仕事がわが国のものとは異なり,教員研修の形態や内容を議論する際には,教師の用いる資料やその文化的なものを含めより大局的に教師の仕事を捉える必要があるということである.後者の点は非常に示唆的であり,大きな学術的・社会的な意義があると考える.実際フランスでは,日本とは教科書の役割も異なり(検定もなく使用義務もない),それが教師の仕事を形作っているところがある.こうしたことは,教師の仕事,教科書の役割など,ほとんど当たり前のように思われているものを問い直す契機を与えてくれる.
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