研究課題/領域番号 |
15KK0116
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
政治学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
姜 東局 名古屋大学, 大学院法学研究科, 教授 (80402387)
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研究協力者 |
ハ ヨンチュル ワシントン大学, ジャクソン国際関係学大学院, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | 伝統と近代 / 東アジア / 制度と思想 / 政治制度と政治思想 / 伝統 / 政治思想・制度 / 比較政治思想 |
研究成果の概要 |
本研究では、第一に、朝鮮半島の国際政治認識における伝統と近代の関係を解明した。とりわけ、近世日韓関係を規定した「交隣」概念の歴史について、一次資料に基づいた研究を行って、その成果を一連の論文で発表した。第二に、儒学思想が持つ思想領域の特徴に注目することで、東アジア政治における伝統と近代という課題に制度と思想の両方からアプローチできる方法論を提示した。第三に、明治時代の日本と1960-70年代の韓国における伝統と近代の問題をテーマにした総合的な比較歴史研究を実施し、その一部をアメリカで発表した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究成果の意義は、第一に、日本の学界とアメリカが学界の持つ思想研究と制度研究を総合する実証研究を通じて、西洋と非西洋との新しい関係設定という大きな課題には十分に対応できていな学術的な状況を打破する一つの事例を示したところにあろう。第二に、東アジア伝統と西洋近代の整合的な関係を実証的な研究を通じて見せたことによって、非西洋地域における伝統と近代の断絶という政治学、さらには社会科学一般の前提を克服することで、地域研究と一般理論との関係を再考させる意義をも持っている。
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