研究課題/領域番号 |
15KK0158
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物物理・化学物理・ソフトマターの物理
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
桂木 洋光 名古屋大学, 環境学研究科, 准教授 (30346853)
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研究協力者 |
ブルム ユルゲン ブラウンシュバイク工科大学, 地球宇宙物理研究所, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | 粉体物理 / 天体地形 |
研究成果の概要 |
ミクロンサイズの微粒子の凝集によるダスト凝集体およびダスト粒子群をターゲットとして固体弾を低速衝突させた際の固体弾・ターゲットの運動・変形ダイナミクスを解析した.解析によりターゲットの衝突応答物性の物理モデリングに成功した.ダスト凝集体の衝突では,固体弾の受ける抵抗力の定式化に成功し,抵抗力を特徴付ける塑性変形,衝突によるターゲットの破壊を特徴付ける強度などの値を実験結果に基づいて見積もった.ダスト微粒子群をターゲットとした衝突ではターゲットの膨張速度が衝突エネルギーによりスケールされることを明らかにした.これらの結果を通してダストの衝突応答の基礎物理の理解を深めた.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
微小粒子が凝集体や粉体のような構造を取ることは,小麦粉等が簡単にダマを作ること等から普段の生活の中でも随所に感じることができる.本研究ではこのようなダマを作る凝集粉体構造の力学的な特性の解明を実験に基づいて行った.このような凝集粉体構造は実は太陽系形成の初期段階に惑星形成の材料物質として普遍的に存在していたと考えられており,その力学特性を解明することは惑星系のルーツを探る上でも重要な知見となる.本研究では,このように日常生活から惑星形成までの幅広い現象に関係する凝集体の衝突物性を国際共同研究の実験により明らかにした.
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