研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
素粒子の相互作用はゲージ理論に従っている。その主役となるゲージ場は、ゲージ変換しても物理を変えない(つまり同じ)であるという原理に従い、これにより、多彩なトポロジー的性質を持つ。本研究では、強い相互作用におけるトポロジー的性質を調べ、宇宙の暗黒物質の候補であるアクシオンの性質について新しい知見を得た。特に、格子ゲージ理論のシミュレーションにより、アクシオン質量の初期宇宙での変化についての計算結果を発表した。また、ゲージ理論のトポロジー的性質を理論的に調べ、カラー閉じ込めとの関係や、3次元ゲージ理論の双対性との関連についての新しい研究結果を得ることができた。
宇宙や素粒子の世界は謎だらけである。現在最大の謎の一つが、宇宙の暗黒物質の正体であろう。強い相互作用のトポロジーに関連した仮想粒子アクシオンはその候補であるが、その性質はあまりよく理解されてはいなかった。特に、初期宇宙の高温の環境においてどのような性質を持つか、特に質量の変化は現在の存在量を見積もる上で必要な情報となる。本研究では、質量の温度変化を格子シミュレーションにより計算し、新しい結果を発表した。また、一般にゲージ理論のトポロジー的性質に関するミステリーを理論的に考察し、興味深い結果を得た。
すべて 2020 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (7件) 雑誌論文 (13件) (うち国際共著 4件、 査読あり 12件、 オープンアクセス 13件、 謝辞記載あり 4件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 7件、 招待講演 7件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (1件)
Journal of Cosmology and Astroparticle Physics
巻: 2020 号: 03 ページ: 048-048
10.1088/1475-7516/2020/03/048
Journal of High Energy Physics
巻: 2018 号: 9 ページ: 075-075
10.1007/jhep09(2018)075
巻: 2018 号: 10 ページ: 178-178
10.1007/jhep10(2018)178
EPJ Web of Conferences
巻: 175 ページ: 12009-12009
10.1051/epjconf/201817512009
巻: 175 ページ: 14017-14017
10.1051/epjconf/201817514017
Physical Review D
巻: 97 号: 2 ページ: 023006-023006
10.1103/physrevd.97.023006
巻: 1709 号: 9 ページ: 137-137
10.1007/jhep09(2017)137
巻: -
巻: 1607 号: 7 ページ: 037-037
10.1007/jhep07(2016)037
PoS LATTICE
巻: 2016 ページ: 323-323
JHEP
巻: 1611 号: 11 ページ: 010-010
10.1007/jhep11(2016)010
巻: 1609 号: 9 ページ: 021-021
10.1007/jhep09(2016)021
巻: 94 号: 11 ページ: 115016-115016
10.1103/physrevd.94.115016
http://research.kek.jp/people/kitano/axion/