研究課題/領域番号 |
15KK0178
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
気象・海洋物理・陸水学
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研究機関 | 国立研究開発法人海洋研究開発機構 |
研究代表者 |
河谷 芳雄 国立研究開発法人海洋研究開発機構, 統合的気候変動予測研究分野, 主任研究員 (00392960)
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研究協力者 |
Gray Lesley University of Oxford, Department of Physics, Professor
Osprey Scott
Hamilton Kevin
Anstey James
Butchart Neal
Richter Yadga
Bushell Andrew
Holt Laura
Kim Young-Ha
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | 赤道準2年振動 / 成層圏対流圏結合 / 赤道準2年振動 / 中層大気 / 予測可能性 |
研究成果の概要 |
QBO比較国際プロジェクト(QBOi)を通して、世界中のQBOを再現する気候モデルの比較を行った。全てのモデルで気候変動に伴い下部成層圏のQBO振幅が弱くなった。一方QBO周期の変化はモデル間のばらつきが大きかった。QBO季節予報精度は、高度20hPa付近や西風位相では良いが、下部成層圏や東風位相時には悪くなり、QBO位相や高度に依ることが分かった。QBOの再現性が高いモデルほど、予報精度も高くなる傾向にあった。さらに成層圏が対流圏の気候に与える影響を調べた。成層圏を十分に解像するモデルほど、対流圏循環場、地表面気圧および降水の分布が良いことを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際プロジェクトを通して多数の気候モデルデータを解析し、気候変動に伴うQBOの変化について堅固な結果を得られたことは、今後の気候変動予測に有益な知見を与え、気候変動に関する政府間パネル(IPCC)にも貢献する。またQBOの季節予報精度に関する研究は、今後の季節予報スキル向上に役立つ知見を提供し、社会にも還元できる成果である。 成層圏が対流圏の気候に与える影響について詳細に調べた成果は、気候モデルに成層圏を含む必要があることを指摘するものであり、今後の気候モデルコミュニティに有益な知見を与えるものである。
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