研究課題/領域番号 |
15KK0204
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ナノ構造物理
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
掛谷 一弘 京都大学, 工学研究科, 准教授 (80302389)
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研究協力者 |
Tignon Jerome パリ高等師範学校, 物理学研究所, 教授
Dhillon Sukhdeep パリ高等師範学校, 物理学研究所, CNRSフェロー
Kleiner Reinhold チュービンゲン大学, 物理学科, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
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キーワード | テラヘルツ分光 / 時間領域分光 / ジョセフソン効果 / 高温超伝導体 / 円偏光 / 同期現象 / 量子カスケードレーザー / 非平衡状態観測 / ジョセフソン接合 / コヒーレンス測定 / 偏光制御 / 円偏光測定 / 局所温度分布 / テラヘルツ波 / 固有ジョセフソン接合 / 時間発展観測 / テラヘルツ光源 / 超伝導揺らぎ / パッケージ化 |
研究成果の概要 |
銅酸化物高温超伝導体から作られた、テラヘルツ周波数領域の電磁波を放射する高温超伝導テラヘルツ光源は、超伝導の特徴が現れる新しい光源である。本研究では、この光源の放射強度を実用レベルに到達させるために、発振の過程を時間分解で観測することを目標として、日本とフランスの技術を融合させることを試みた。当初目的とした時間分解観測には至らなかったが、外部電磁場と素子との結合に関する成果は得られた。また、この素子を移動体間の高速通信に応用するために、受信アンテナの向きに感度が依存しない、円偏光を放射させることを試みたところ、連続テラヘルツ光源として最高の円偏光度が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、超伝導体を研究対象として来た研究代表者と、半導体を研究対象として来たフランス側研究協力者の異分野融合研究である。研究領域の異なる研究者が協働することにより、それまでお互いに見過ごしてきた着眼点からの研究が進められる。本研究自身の意義は、移動体間高速通信に使える新しいテラヘルツ光源を見つけ出したという点にあるが、それに留まらず、半導体と超伝導体の利点を組み合わせたハイブリッドデバイスが近い将来に創成されることが期待される。
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