研究課題/領域番号 |
15KK0210
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築環境・設備
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
久保田 徹 広島大学, 国際協力研究科, 准教授 (80549741)
|
研究協力者 |
Sabaruddin A. インドネシア人間居住研究所, 所長
|
研究期間 (年度) |
2016 – 2018
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
14,820千円 (直接経費: 11,400千円、間接経費: 3,420千円)
|
キーワード | パッシブクーリング / 省エネルギー / 低炭素技術 / 蒸暑気候 / 東南アジア / インドネシア / 自然換気 / 国際研究者交流 / 高温多湿気候 / 基準化 / 建築環境・設備 / 国際協力 / 人間生活環境 / 地球温暖化ガス排出削減 |
研究成果の概要 |
本研究では,バンドンのインドネシア人間居住研究所に長期滞在し,同国で急増する中間層向け中高層集合住宅を対象とした省エネルギー基準を共同策定することを目標とする。本課題を大きく次の5つの分科会に分け,それぞれの課題について共同研究を行った――(1)敷地調査, (2)適応行動および熱的快適性, (3)建物外皮,(4)健康:空気質, (5)設計と建設。最終年度に,これまでの研究成果を導入した実大の実験住宅の詳細設計を行い,テガル市において2019年4月に着工した。今後は,本実験住宅を用いた実証を行い,提案する省エネ基準化方法を精査し,最終的に既存の集合住宅設計ガイドラインに盛り込む予定である。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
①本研究は,高温多湿という気候的共通性を有する日本とインドネシアの連携の下で,同国の気候特性に適応した省エネルギー基準を開発するものである。特に,従来の建築技術の多くは高気密・高断熱化を志向するものが多かったのに対し,窓開放を前提とした開放系建物のクーリング技術の開発や基準化に関する研究は新しく学術的意義は大きい。 ②インドネシアの人口は約2億5千万人であり,集合住宅の既存の設計ガイドラインに省エネ基準を盛り込んだ際の波及効果は国内のみを想定しても非常に大きい。さらに,東南アジア周辺諸国では,都市化とともに中間層が急成長する国が多く,そうした新興国に本研究で得られた成果を適用できる可能性は高い。
|