研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
二酸化炭素を利用した原油増進回収技術の効率化に向けて、二酸化炭素を増粘する棒状逆ミセルと泡の開発を行った。その結果、3倍の増粘効果を発揮する棒状逆ミセルを生み出すハイブリッド界面活性剤を発見した。また、一方で、油田の高塩濃度および高含水量環境でも増粘効果を維持する親水基を持たないハイブリッド化合物とポリマーの混合系を発見し、その系では最大で約2倍の増粘効果を発揮した。これらは、棒状分子集合体系では過去最高レベルの増粘剤と判断される。一方で、高温、高塩濃度環境でも効果的に二酸化炭素中で泡を発生し、効果的に増粘する界面活性剤を発見した。
本研究成果は、日本が効果的なEOR技術を手にするおおきな一歩となり,他国の石油資源を採掘する権利を獲得するチャンスを増やす。そして,ガス攻法における原油回収率を2倍以上に増加させるものであり,回収されずに油田に残っている原油をより多く回収し,可採年数を増やす役割を果たす。この技術は,言い換えれば,新たな油田を発見するのと同等の価値をもち,この原油資源の延命措置が,非炭素エネルギー源に置き換わるまでに必要な時間を可能な限り多く稼ぐことである。また,本成果の分子集合体は、EORのみならず,微粒子合成,抽出,ドライクリーニング,乾式精密洗浄,染色,酵素反応などに有望な将来技術を与える。
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