研究課題/領域番号 |
15KK0232
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 横浜国立大学 |
研究代表者 |
福田 淳二 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80431675)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | 血管内皮細胞 / 肝細胞 / ティッシュエンジニアリング / 再生医療 / 三次元培養 / Tissue Engineering / Vascular network / Electrochemistry / Chemical engineering / 毛細血管 / 電気化学 / 光架橋性ゼラチン / 肝臓 / マイクロ流路 / 血管新生 / 電気化学細胞脱離 / 血管 / マイクロデバイス |
研究成果の概要 |
再生医療の実現には、立体的かつ高細胞密度の組織を作製する必要がある。しかしながら、送液可能な血管構造を作製する技術が未だ開発されておらず、このような組織を作製することは困難である。特に低酸素障害を回避するためには、このような血管構造作製方法は十分に素早い必要がある。研究代表者らは、電気化学的に細胞を培養表面から脱離させハイドロゲルに転写する方法を提案してきた。本研究では、この方法をニードル表面に応用することで素早く血管様構造を作製する技術を確立した。国際共同研究を通して、この血管構造作製技術を組織作製に応用し、組織作製に有用であることを示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
細胞そのものを利用する新しい治療法として再生医療に期待が寄せられている。すでに皮膚や角膜などの薄い2次元的な組織は臨床応用が開始されており、その成果が示されている。しかし、肝臓や膵臓などの厚みのあるより重要な臓器・組織は、未だに作製が難しいのが現状である。これは、組織が厚くなると、酸素の供給が組織表面からの拡散のみでは不十分となるためである。つまり、cmサイズの立体的な組織の作製には、酸素や栄養素の運搬を担う血管網構造を作製する技術が必要であり、本研究プロジェクトでは、当該分野で独自の技術を有する海外の研究者と共同研究を実施し、この課題の解決に取り組んだ。
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