研究課題/領域番号 |
15KK0241
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物機能・バイオプロセス
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
吉本 誠 山口大学, 大学院創成科学研究科, 准教授 (80322246)
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研究協力者 |
バルデ ペーター スイス連邦工科大学チューリッヒ校, Department of Materials, 教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | 炭酸脱水酵素 / 樹状高分子 / リポソーム / 酵素反応 / 流通式反応器 / 固定化酵素 / ナノバイオ / 生体材料 / 生物・生体工学 |
研究成果の概要 |
炭酸脱水酵素は二酸化炭素の水和を著しく促進するため,二酸化炭素の吸収による炭酸カルシウム粒子の生成反応に有用である。本研究では,まず,樹状高分子(デンドリマー)と酵素の複合体を調製して,その活性や安定性を明らかにした。また,複合体を種々の固体表面に強固に吸着させ,流通式触媒反応器へ応用した。次いで,脂質二分子膜小胞(リポソーム)に酵素を共有結合させ,カルシウムイオン共存下,形状や大きさが異なる粒子の生成反応プロセスへ適用した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炭酸脱水酵素は二酸化炭素の吸収を触媒するため温室効果ガスの低減プロセスへの応用が期待されている。本研究では,本酵素とリポソームあるいは樹状高分子との新規な複合体の調製と応用を研究した。特に樹状分子と炭酸脱水酵素の複合体は正電荷をもつため,負電荷をもつ固体表面に容易かつ強固に固定化できる。酵素-高分子複合体により高密度に修飾された反応器は,二酸化炭素が関与する様々な分析やプロセスへの適用が期待できる。
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