研究課題/領域番号 |
15KK0258
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
システムゲノム科学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
守屋 央朗 岡山大学, 異分野融合先端研究コア, 准教授 (60500808)
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研究協力者 |
Boone Charles University of Toronto, Donnelly Centre for Cellular and Biomolecular Research, Professor
Knop Michael University of Heidelberg, ZMBH, Professor
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,430千円 (直接経費: 11,100千円、間接経費: 3,330千円)
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キーワード | 細胞 / 過剰発現 / 化学量不均衡 / 酵母 / システム生物学 / イメージング / 蛋白質 / 発現制御 / プロテオーム / 微生物 |
研究成果の概要 |
細胞内のタンパク質の発現量は精密に調整されていることが知られている。この量が乱れると時として細胞の機能に害をおよぼすが、そのメカニズムについてはほとんどわかっていない。本研究では、量の乱れの中でも過剰発現が引き起こす害について、国際共同研究による大規模な遺伝子探索により明らかにすることを目指した。その結果、過剰発現による増殖阻害を亢進したり回避したりする一群の変異体を取得することができた。さらに過剰発現が特殊な条件で増殖に有利になるような遺伝子を体系的に取得する手法の確立も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は「細胞内にあるタンパク質の存在量はどのような制約によって決まっているか?」という問いに迫るものであり、生命の基本的構成原理の解明を目指している。本研究の成果によりタンパク質の発現量の制約を知る手がかりとなる一群の変異体を得ることが出来た。
タンパク質の過剰は癌や神経変性疾患などで散見される特徴である。本研究の成果はこれらの病態を理解する手助けとなるだろう。また、細胞工学では有用タンパク質の大量生産が求められる。本研究の成果は細胞の増殖阻害を避けながら有用タンパク質を大量生産する技術の基礎となると考えられる。
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