研究課題/領域番号 |
15KK0262
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
ゲノム生物学
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研究機関 | 関西学院大学 |
研究代表者 |
関 由行 関西学院大学, 理工学部, 准教授 (20435655)
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研究協力者 |
ジョンソン アンドリュー ノッティンガム大学, 生命科学部, 教授
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研究期間 (年度) |
2015 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,520千円 (直接経費: 10,400千円、間接経費: 3,120千円)
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キーワード | 生殖細胞 / 有尾両生類 / 分子進化 / 始原生殖細胞 / アホロートル / 多能性細胞 / 多能性幹細胞 / 多能性 / エピゲノム / 再生医学 / 進化 / 発生・分化 / ゲノム |
研究成果の概要 |
多能性幹細胞から始原生殖細胞(精子・卵の元になる細胞)への誘導機構の解明は、生殖補助医療や絶滅危惧種の保全などに繋がる極めて重要な研究である。本研究ではマウスの始原生殖細胞形成に必須の遺伝子であるPrdm14が進化的にいつゲノムに出現し、生殖細胞形成プログラムに挿入されたのかを解明することを目的に研究を行なった。その結果、Prdm14は原始的な2胚葉性動物(イソギンチャク)のゲノムから存在し、非羊膜類では運動ニューロンで使われていたが、羊膜類の出現前後に生殖細胞で使い回された可能性を発見した。現在、多能性細胞で使い回された分子的経緯、その生物学的意義の解明を行なっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多能性幹細胞から始原生殖細胞(精子・卵の元になる細胞)への誘導機構の解明は、生殖補助医療や絶滅危惧種の保全などに繋がる極めて重要な研究である。近年、これまで研究の蓄積があるマウスの知見とヒト生殖細胞形成機構が異なる可能性が指摘され始めている。今回、アホロートル胚におけるPRDM14の機能解析を行い、マウスよりもヒトでの機能に近いことが明らかとなった。したがって、今後、マウスとヒト間で保存されておらず、ヒトのみに存在する分子カスケードをアホロートル胚を用いて解析することで、ヒトの生殖補助医療に応用できる可能性が期待できる。
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