研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
植物は高い再生能力を有している。傷害など種々のストレスによってカルスを形成し、組織や個体全体を新しく作り直すが、この分子メカニズムは未知の部分が多い。エピゲノムの変化が遺伝子発現制御に重要な役割を担うことが近年明らかになってきた。様々な刺激に対してエピゲノムがどのように変化するのかについて網羅的に理解することは、細胞の分化や脱分化のメカニズムを解き明かすため今後益々重要になる。本研究では、傷害後のヒストン修飾変化を捉え、再生時における役割の一端を明らかにした。
細胞の分化や脱分化は時空間的に連続した様々な遺伝子発現の結果であり、近年の生物学の重要な成果から、エピゲノムの変化が遺伝子発現制御に重要な役割を担うことが明らかになってきた。これらの変化と植物の分化・脱分化についての研究分野はここ数年のうちに盛んになってきている。本研究によって、植物細胞の脱分化・再分化時のエピゲノム変化をいち早く網羅的に理解出来たことは、現象の基礎的理解を深める基盤として今後も学術的な貢献をすると考えられる。また、得られた知見は、組織培養技術の改良にも応用でき、社会的な広がりが期待できる。
すべて 2019 2018 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち国際学会 5件、 招待講演 5件) 備考 (4件)
Developmental Biology
巻: 442 号: 1 ページ: 40-52
10.1016/j.ydbio.2018.07.006
Plant Physiology
巻: 175 号: 3 ページ: 1158-1174
10.1104/pp.17.01035
Plant physiology
巻: 173 号: 3 ページ: 1750-1762
10.1104/pp.16.01945
Plant Cell
巻: 1 号: 1 ページ: 54-69
10.1105/tpc.16.00623
http://www.riken.jp/pr/press/2017/20170117_2/
http://www.rs.tus.ac.jp/plantmemory/research-achievement/paper/no11.html
http://www.csrs.riken.jp/en/press/press170117-2.html
http://www.riken.jp/en/research/rikenresearch/highlights/8342/