研究課題/領域番号 |
15KK0273
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸科学
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
有泉 亨 筑波大学, 生命環境系, 准教授 (70575381)
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研究協力者 |
Comai Luca University of California, Davis, Plant Biology and Genome Center, Professor
Gibon Yves Institut National de la Recherche Agronomique, Biologie du Fruit et Pathologie, Leader of the Metabolism group
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | トマト / カロテノイド / 単為結果 / 単為結果性 |
研究成果の概要 |
本研究は、受粉が無くても果実が肥大する単為結果性の分子メカニズムを解明することを目的とした。矮性トマト品種マイクロトムと、カロテノイド含量が低く単為結果性を示す変異体において、受粉依存的ならびに受粉非依存的着果時(単為結果時)に変動する遺伝子群、代謝産物および酵素群の同定を行なった。その結果、いずれの着果時においても糖代謝、解糖系、TCA回路の代謝産物、酵素群の活性が上昇することを明らかにした。特に、解糖系の酵素群は着果に特異的な上昇を示した。また、RNAseq解析を利用し、これらの酵素活性を制御する遺伝子群を同定した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
(1)これまで、単為結果性の分子機構は主に転写レベルでのみ解明されていたが、本研究の成果により、着果特異的に変動する代謝産物やその合成を制御する酵素群の同定につながった。特に、代謝レベルでの機構解明に寄与した。 (2)トマトは世界で最も生産される果菜類である。日本では周年生産が確立されているが、特に夏季おいては高温障害に起因する着果不良が発生し、収量が安定しない課題がある。本研究の成果により、着果誘導に関する理解が深まった。今後、同定したパスウェイを強化することで着果効率に優れたトマト品種の開発が進むことが期待される。
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