研究課題/領域番号 |
15KK0283
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物栄養学・土壌学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
上田 晃弘 広島大学, 生物圏科学研究科, 准教授 (10578248)
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研究協力者 |
シン ラケッシュ クマール 国際イネ研究所, 植物育種部門, 主任研究員
スリーウォンチャイ タニー カセサート大学, 農学部, 准教授
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
10,270千円 (直接経費: 7,900千円、間接経費: 2,370千円)
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キーワード | 塩ストレス / イネ / ナトリウム / ナトリウム輸送 |
研究成果の概要 |
土壌に過剰量の塩分が蓄積されると塩害が発生する。植物が持つ耐塩性機構のうち、ナトリウムの液胞への隔離や細胞外への排出、葉からのナトリウムの排除については良く研究が進んでいるが、ナトリウムがどのようにして植物体に流入するのかについては良く分かっていない。本研究では、根がどのようにしてナトリウムを取り込むのかについて調べた。塩ストレス下において根のナトリウム濃度が異なるイネ品種の選抜を国際イネ研究所、カセサート大学と実施した。選抜された品種群を用いて、遺伝学的解析のための後代集団の育成を行いつつ、生理学的・分子生物学的解析を行い、これらの品種がなぜ異なるナトリウム蓄積能を示すのかについて考察した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
乾燥地や半乾燥地には塩害土壌が広がっているため、塩害に強い耐塩性植物を作出することはこれらの土地での農作物生産性の向上に重要である。本研究では、植物がどのようにして過剰に体内に蓄積されると有害となるナトリウムを土壌から吸収するのかに焦点をあてて研究を行った。様々なイネ品種を用いて根のナトリウム濃度が異なる品種の選抜を行った。根のナトリウム濃度が高い品種や低い品種の特徴を調べるとともに、塩の取り込みに関わる遺伝子群の発現解析を行うことで、イネの根がナトリウムを取り込む仕組みについて考察を行った。根のナトリウム取り込みを抑制した品種を創出することで、より塩害に強いイネを作出するための基盤を築いた。
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