研究課題/領域番号 |
15KK0285
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
園芸学・造園学
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研究機関 | 宮崎大学 |
研究代表者 |
本勝 千歳 宮崎大学, 農学部, 准教授 (30381057)
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研究協力者 |
Gmitter Fred G., Jr. University of Florida, Citrus Research and Education Center, Professor
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
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キーワード | 果樹 / カンキツ / 自家不和合性 / T2型RNase / 園芸学 / 受粉 / 受精 / 非還元花粉 |
研究成果の概要 |
ヒュウガナツ‘西内小夏’の非還元花粉は自家不和合性を打破して受精に至るが,その機構は明らかでない.本研究ではカンキツ属の自家不和合性に関する知見を得るために,まずクレメンティンゲノムデータベースで他植物において自家不和合性への関与が知られているT2型RNaseを検索し,その中に花柱特異的発現を持つものを見出した.また,ヒュウガナツとその自家和合変異系統の花柱RNAを用いてRNA-seqを行い,T2型RNaseの一つが自家和合系で有意に発現低下していることを明らかにした.また,フロリダ大学で自家不和合性カンキツ品種3種から花柱を採取してRNA-seqを行い,いくつかのT2型RNaseを獲得した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カンキツ属植物における自家不和合性は,結実性や無核性に関連する農業上重要な形質であるが,そのメカニズムについてはあまり知見が得られていない.本研究においては,他の自家不和合性植物に見られるS-RNase(T2型RNase)に焦点を当て,クレメンティンやヒュウガナツなどの自家不和合性カンキツ属植物にもS-RNaseのオーソログの可能性が示唆される遺伝子が存在することをみいだした.これにより,自家不和合性メカニズムの解明に向けて新たな知見を加えることができたことは,学術的・社会的に意義のあるものである.
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