研究課題/領域番号 |
15KK0297
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
名黒 功 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 准教授 (80401222)
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研究協力者 |
Herr Amy E. University of California, Berkeley, Department of Bioengineering, Professor
Zhang Yizhe
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | シングルセル解析 / 浸透圧ストレス / 細胞応答 / 免疫細胞 / シグナル伝達 / ストレス応答 / 浸透圧 |
研究成果の概要 |
本研究では研究代表者がこれまで進めてきた浸透圧ストレス応答に関与する分子について、タンパク質を対象とした新しいシングルセル解析法の一つであるシングルセルウェスタンブロット法を習得して解析を行った。その結果、高浸透圧で発現誘導されるタンパク質の中にほとんどの細胞で一様に発現上昇するものもあれば、細胞によって全く発現しないものと非常に強く発現するものが混在するタンパク質もあることが明らかになった。また、シングルセルウェスタンブロット法をリン酸化などの検出にも使用できるように方法論の改善を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまで通常のウェスタンブロット法など細胞集団の平均値を対象にした解析では見逃されてきた個々の細胞の応答を区別してストレス応答を検出する方法としてシングルセルウェスタンブロット法の有用性について確認することができた。本研究で明らかにした浸透圧ストレス応答の細胞間バリエーションの知見とその分子メカニズムの解明は、今後、浸透圧環境で活性化する免疫細胞の多様性の理解や制御などに役立つと考えられる。また、本研究により洗い出されたシングルセルウェスタンブロット法の問題点は、将来的にこの技術を改善していく重要なポイントとなると考えられる。
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