研究課題/領域番号 |
15KK0299
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯科医用工学・再生歯学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
中村 美穂 東京医科歯科大学, 生体材料工学研究所, 非常勤講師 (40401385)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,300千円 (直接経費: 11,000千円、間接経費: 3,300千円)
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キーワード | 有機無機コンポジット / 生体材料 / 間葉系幹細胞 / 破骨細胞 / 骨芽細胞 / バイオマテリアル / 生体吸収性 |
研究成果の概要 |
本研究は、間葉系幹細胞の分子分泌能を強化し、組織再生能を向上する再生医療用足場材料の開発を行うことを目的とした。研究期間内に、有機無機コンポジット試料作製・定性評価、細胞評価、動物評価を行なった。細胞評価により、生体吸収性を有する無機物を含むコンポジット試料上で破骨細胞分化が見られた。ヒト間葉系幹細胞・破骨細胞共培養の結果、間葉系幹細胞が破骨細胞分化を抑制することが見出された。動物評価により、間葉系幹細胞担持コンポジット群では炎症性細胞の減少が見られた。本研究は国際共同研究としてフィンランドのオウル・トゥルク大学で行われた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
人口の急速な高齢化に伴い、骨粗鬆症等の骨量減少疾患患者数は年々増加している。骨量減少疾患に対する治療には骨補填材を用いる例があるが、単独使用では骨再生能が低く、治療効率の改善が求められている。本研究では、再生医療に適応可能な生体吸収性足場材料の開発を目指した。本研究で開発された有機無機複合足場材料は、間葉系幹細胞を刺激することで、骨代謝において重要な役割を担う破骨細胞を制御することが示された。骨再生能への応用が実現化されれば、骨量減少疾患に対する選択肢の一つとなると期待される。
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