研究課題/領域番号 |
15KK0301
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
放射線科学
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研究機関 | 福島県立医科大学 (2017-2019) 金沢大学 (2015-2016) |
研究代表者 |
鷲山 幸信 福島県立医科大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (80313675)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,170千円 (直接経費: 10,900千円、間接経費: 3,270千円)
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キーワード | α放射体 / ジェネレータ / アスタチン-211 / アイソトープ治療 / 放射線 / がん / 薬学 / ラドン-211 / アルファ放射体 / 211At / α線内用療法 |
研究成果の概要 |
211Atは核医学治療への応用が期待されるα放射体の一つであるが、半減期が短いためその利用は製造拠点に限られている。本研究では遠隔地での211Atを用いた研究を支援するための211Rn/211Atジェネレータ作成のために、米国アルゴンヌ国立研究所および、211Atの臨床経験のある米国デューク大学との共同研究として211Rnの製造実験と高放射能の211Atを用いた有機溶媒の放射線分解に関する影響を評価した。検討の結果、タンデム型加速器ATLASでの211Rnの製造を確認した。また硝酸溶液から有機溶媒へ高放射能の211Atを抽出する場合、放射線分解に起因する現象は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
国際共同研究の下でGBq量の211Rnを製造し、本研究で開発するジェネレータを用いることで、211Atを製造拠点や半減期に依存することなく211Atを提供することが可能になり、世界各国のアイソトープ治療の拠点病院で211Atを用いた治療が可能になる。さらに、半減期と製造法に依存した供給体制のために研究が困難であった211Atが、広く希望する施設および研究者に提供されることで、At元素そのものに対する物理化学的性質がより明らかとなり、新しい現象や物性、およびそれに基づく生命科学・医療への応用の道が拓かれる。そして、海外の研究者にも日本における研究の状況が理解され、今後日本主体の共同研究を導く。
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