研究課題/領域番号 |
15KK0321
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
呼吸器内科学
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研究機関 | 東京女子医科大学 |
研究代表者 |
芦野 滋 東京女子医科大学, 医学部, 講師 (10507221)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
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キーワード | 気管支喘息 / ウイルス感染 / 重症気管支喘息 / アレルギー・ぜんそく / ウィルス感染 / 呼吸器疾患 / 重症喘息 / アレルギー |
研究成果の概要 |
本研究課題では、ウイルス感染による気管支喘息の重症化メカニズムを、モデルマウスを使用して解析するとともに、有効な治療標的の探索のための研究基盤を構築した。 その結果、ウイルス核酸成分(1本鎖RNA (single stranded RNA、ssRNA)、および2本鎖RNA (double stranded RNA, dsRNA))のうち、dsRNA成分を認識するtoll-like receptor 3(TLR3) による認識機構が喘息重症化に関わっていることが示唆された。今後、ウイルス感染による重症喘息の治療標的を評価していく上で、このTLR3シグナル経路に関する分子群が重要になると考えられた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
風邪症候群を引き起こすウイルスに感染した喘息患者の病態が、著しく増悪する症例は全体の約70%であることが知られており、重症患者群の一部では難治化することが報告されている。現在、ウイルス感染による喘息悪化のメカニズムは完全に解明されておらず、治療法の確立も十分でないために、本研究で得られた新規知見は有効な制御法を開発していく上で重要な成果になると考えている。特に、ウイルス成分に着目して治療ターゲットを絞り込むことで、より効果的な治療戦略を創出でき、本研究によってその研究基盤を構築できていると考えている。
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