研究課題/領域番号 |
15KK0333
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
神経生理学・神経科学一般
|
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
澤村 裕正 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (70444081)
|
研究協力者 |
Orban Guy A. University of Parma, Department of Neuroscience, Professor
Urgen Burcu Aysen University of Parma, Department of Neuroscience, Post-doctoral fellow
Corbo Daniele University of Parma, Department of Neuroscience, Post-doctoral fellow
|
研究期間 (年度) |
2016 – 2018
|
研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
|
配分額 *注記 |
12,220千円 (直接経費: 9,400千円、間接経費: 2,820千円)
|
キーワード | 磁気共鳴機能画像法 / fMRI / 頭頂葉 / 視覚認知 / 神経科学 |
研究成果の概要 |
本研究では高次視覚情報処理機構の機能的・解剖学的構造基盤の一端を明らかにすることを目標として、動画で構成された視覚刺激を提示した際の脳活動をヒト機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて測定し、頭頂葉を中心としたニューロンネットワークの研究を行った。視覚刺激に含まれる要素のうち、対象物を動かす動作を観察した際には頭頂葉のphAIPと呼ばれる領域が、動作回数に注目した場合には隣接するNPC3と呼ばれる領域が、動作対象の出現回数に注目した場合には後頭側頭葉が中心的な活動を示した。頭頂葉における視覚情報処理機構の一端が明らかとなった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
網膜から始まる多シナプス性ニューロンネットワークは複数のニューロンネットワークから構築されるさらに大きい機能的・解剖学的構造基盤の、一つの機能単位を構成している可能性がある。本研究により、頭頂葉を含む複数の領域から構成される視覚情報処理機構の一端が明らかとなった。高次視覚情報処理機構の理解がさらに進むことによって、高次視機能障害へ対する病態の理解が進むと同時に新規の治療法を考える土台となりえることが期待される。
|