研究課題/領域番号 |
15KK0338
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
歯周治療系歯学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
多部田 康一 新潟大学, 医歯学系, 教授 (20401763)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | IgA / ワクチン / 唾液 / ミュータジェネシス / 歯周治療学 / 歯学 / 歯周病 / 分泌型IgA / 免疫学 |
研究成果の概要 |
唾液中の免疫グロブリン(分泌型IgA抗体)は歯周病などの口腔感染症の予防に役割を果たす。この分泌型IgAを効果的に誘導することは歯周病の予防・治療における一つのアプローチである。本研究においては,ENUマウスミュータジェネシスと呼ばれるマウス遺伝子変異体の遺伝子機能の違いを検出する研究手法により分泌型IgAの産生を制御する遺伝子の検索を行った。その結果,唾液中分泌型IgA量に影響を与える遺伝子変異(Yummy)を検出した。Yummyミューテーションを持つ責任遺伝子のノックアウトマウスが作成された。今後の遺伝子機能解析が予定される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
歯周病の高い罹患率を減少させるアプローチの一つとしてワクチン開発があり,口腔内において効果的に病原菌に対する分泌型IgAを産生することが求められる。本研究では2011年『ノーベル医学生理学賞』を受賞し,世界的高水準の研究室,研究機関を運営する,Dr. Beutler研究室との共同研究により,最先端のENUミュータジェネシスの手法を応用し,新たに分泌型IgA産生を制御する遺伝子を同定した。この分子をターゲットとした,感染症予防や歯周病医薬およびワクチンの開発の可能性が将来的に期待される。
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