研究課題/領域番号 |
15KK0342
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
疫学・予防医学
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研究機関 | 滋賀医科大学 |
研究代表者 |
宮川 尚子 滋賀医科大学, 医学部, 客員助教 (20388169)
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研究期間 (年度) |
2016 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 認知機能 / 日系アメリカ人 / 生活習慣 / 日米比較 / 日系米国人 / 食習慣 / 一般地域住民 / 社会医学 |
研究成果の概要 |
本研究は,遺伝的に類似したハワイ在住日系アメリカ人と日本在住日本人の一般住民男性高齢者を対象として、認知機能低下の関連要因を比較することを目的とした。認知機能評価のための神経心理検査には、異文化間、異国間の研究で使用するために開発されたCASI(Cognitive Abilities Screening Instrument)を用いた。低い認知機能スコアを有する者の割合は、中年期以降に生活習慣の欧米化を経験した日本コホートよりも若年期から欧米の生活習慣を経験したハワイコホートの方が高かったが、その差は主に教育歴の違いによって説明された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
日本からハワイに移住した日系アメリカ人は若年期から欧米の生活習慣を経験しており、近未来の日本人の疾病状況を予測でき得る集団である。これまで、日系アメリカ人の認知症有病率は日本在住の日本人よりも高いことが報告されていたが、本研究の結果により教育歴の差で説明できる可能性が示唆された。また、欧米風の生活習慣に異なる期間曝露したハワイの日系アメリカ人と日本在住日本人高齢男性において、低い認知機能スコアに関連する循環器疾患の既往と心血管代謝障害因子は異なったため、認知機能低下予防に向けて不健康な生活習慣や心血管代謝障害の曝露期間も考慮する必要がある。
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