研究課題/領域番号 |
15KK0357
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
物理系薬学
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研究機関 | 京都薬科大学 |
研究代表者 |
濱 進 京都薬科大学, 薬学部, 講師 (60438041)
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研究協力者 |
Kopecek Jindrich University of Utah, Center for Controlled Chemical Delivery, 教授
Hasan Mahadi
板垣 渚
丸川 裕己
渡邊 優哉
亀井 一帆
前田 静香
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研究期間 (年度) |
2016 – 2018
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | ドラッグデリバリーシステム / 腫瘍微小環境 / 幹細胞 / DDS / がん幹細胞 |
研究成果の概要 |
腫瘍深部に存在するがん幹細胞は、がん転移および治療耐性の原因であり、がん幹細胞を効果的に死滅させることが可能な新たな治療法の開発が求められている。本研究では、腫瘍へ効率的に送達されるだけでなく、腫瘍深部のがん幹細胞を標的可能な腫瘍環境応答性薬物キャリアーにがん幹細胞の生存維持に重要なシグナル伝達経路を阻害可能な低分子薬物あるいは核酸を搭載することで、がん幹細胞に対して有効なナノメディシンを開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で開発したナノメディシンは、腫瘍透過性が高いだけでなく、腫瘍微小環境下のがん細胞特異的に薬物送達可能なナノ粒子を基盤としているため、既存の送達方法に比べて、がん幹細胞へ効果的に薬物を送達できることが期待される。また、現在精力的にがん幹細胞の特性解析が行われているが、本ナノ粒子は低分子薬物に限らず、核酸を効率的に細胞質へ送達可能であり、がん幹細胞に細胞死を誘導することができる。今後、がん幹細胞に有効な標的分子が見出されることで、それらの機能を阻害可能な薬物を搭載したナノメディシンによる高い治療効果が期待される。
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